◆ ９２１大地震

　今回話題にしたいのは、中国四川省で起こった大地震での中国の対応です。

　色んなマスコミで取り上げられているので知ってる人も多いと思いますが、日本の救助隊が現地に向かったのは生死を分けると言われる地震発生から７２時間を超えてからになりました。
　当然の事ながら現在も日本の救助隊によって助けられた命はないようです。

　５月１２日の午後２時２８分（日本時間午後３時２８分）に地震が発生しているのですから、遅くとも翌日中に出発する事が出来たであろうと思えますし、そうできていれば成果も期待できたんじゃないかと思います。

　ここで今回の記事のタイトルですが、日本ではあまり聞かない名称だと思います。
　９２１地震というのは１９９９年の９月２１日に台湾で起こった地震の呼び方です。
　この地震は台湾で起こった地震としては２０世紀最大の地震で、現地時間で深夜の１時４７分（日本時間午前２時４７分）に発生しマグニチュード７．６を記録、２３００人以上の死者と８０００人の負傷者を出しています。

　この９２１大地震のときも日本から救助隊が向かったのですが、世界に先立ち一番に現地入りして休む間もなく救助に取り掛かったと聞きます。
　このとき日本の救助隊が台湾に向かって出発したのは地震発生から１２時間を経過せず、地震発生の当日には台湾に到着していました。

　台湾と中国の対応の違いを見ても同じ民族だとは思えませんよね。
　今回の中国政府の対応を見て中国国民も少しは目が覚めるのでしょうか…

◆ アインシュタイン博士の言葉

２０世紀最高の天才物理学者アインシュタイン博士といえば知らない人は居ないでしょう。

 

このアインシュタイン博士は第１次世界大戦終結後の大正１１年１１月に来日しています。

アルバート・アインシュタイン博士は日本に滞在した４３日間に講演も行いましたが日本の文化や伝統、庶民の生活の様子なども徹底的に調べたようです。

そして、日本の文化に驚いたアインシュタイン博士はドイツの友人に宛てて非常に興味深い手紙を送っています。
ここにその内容を紹介します。

近代日本の発展ほど、世界を驚かせたものは無い。
万世一系の天皇制を戴いていることが、今日の日本を在らしめたのである。
私は、このような尊い国が一カ所位無くてはならないと考えていた。
世界は進むだけ進んで、　その間幾度も闘争が繰り返され、最後に闘争に疲れる時が来るだろう。
その時、世界の人類は必ず真の平和を求めて、世界の盟主を挙げねばならぬ時が来るに違いない。
その世界の盟主は武力や金力ではなく、あらゆる国の歴史を超越した最も古く、且つ尊い家柄でなければならぬ。
世界の文化はアジアに始まって、アジアに帰り、それはアジアの高峰、日本に立ち戻らねばならぬ。
我等は神に感謝する。
天が我等人類に日本という国を造っておいてくれたことを。

◆ チベットの女戦士

１９９９年に来日しチベットの自由と人権について講演された事もある「チベットの女戦士・アデ」を紹介します。


１９３２年、チベット東部にアデ・タポンツァン誕生
１９４８年、アデが１６歳のときにサンドゥ・パチェンと結婚
１９５０年、中国人民解放軍がチベットを軍事制圧

　日本の国土の６倍以上の広さを持つチベットに侵攻した中国共産党は６００万人のチベット人のうち１２０万人を殺した後、出産も制限され中絶・不妊手術の強制を行い、さらに７００万人以上の中国人が移民してきた結果チベット本国内でもチベット人は少数民族とされてしまいました。

　私たちは、みなさんが一般の人々の生活を向上し、過去の過ちを正して、真の人民による政府を築き上げるのを助けるために来ました。
　私たちの義務を遂行したら、私たちは自分の国に帰ります。

１９５１年、当時１６歳のダライ・ラマ１４世が、中国側政府の要求に応えチベット代表団を北京に派遣。
   
　チベット人民は団結して、チベットから帝国主義侵略勢力を追放すること。
　チベット人民は母国中華人民共和国の大家族に復帰すること。
　チベットの地方政府は、人民解放軍がチベットに入って国防を強化するのを積極的に助けること

　このような無茶な協定に、チベット代表団はダライ・ラマの指示を仰ぐことを禁じられた上に中国側が偽造したチベット印璽で無理やり調印させられた。
   
１９５５年、アデにチミ・ワンギャル（長男）が誕生。
１９５６年、アデの夫が暗殺される。

　中国共産党と戦っていたアデの夫や兄がアデと長男を疎開させようと考え、地域の人たちと送別の宴を催したときにアデの夫サンデュは毒を飲まされ死亡しました。
　サンデュの母でアデの姑マ・サムプテンは息子の死のショックにより半年後に病死。
　このときアデは二人目の子供を宿していました。

　夫の意思を都合と考えたアデは義兄のペマ・ギャルツェンが率いる中国共産党に抵抗するゲリラ組織にて活動を始めました。
　その活動内容は５～６０人の女性たちだけで中国側の動きを伝えたり食料の供給をするものでした。

　ゲリラ活動の中でペマ・ギャルツェン達は地方の中国人行政官を夜襲し高級将校２名を殺害しました。
　しかしその結果、中国共産党はアデの兄オチョエを含む地区のチベット人の行政委員が処刑すると発表。
　ペマ・ギャルツェンはオチョエ達を救うべく、仲間とともに山を下り投降。
　仲間の一人が、拷問の末、支援者としてアデの名を漏らしたためアデは逮捕される。

　アデに仲間の名前を白状させようと、中国兵は拷問を続けました。

　その内容は極細の竹棒を人差し指の爪の間に、第一関節まで少しづつ突き刺していったりするものでした。
   
１９５９年、ペマ・ギャルツエンが処刑される。

　拷問は数ヶ月に及びましたが、結局アデは誰一人として仲間の名前を白状しませんでした。
　そしてある朝、アデは近くの平原に連れて行かれペマ・ギャルツエンの処刑に立ち合わされました。
　アデ本人には１６年の労働による矯正が宣告されました。
       
　２発の弾丸によって処刑されたペマの脳の破片や血液がアデの服の上に飛び散ったとき、アデは自分も殺してくれと頼みました。
  それに対して中国兵は「もしお前を殺しても、いま目の前にいるペマと同で一瞬で終わってしまう。我々はお前を一生苦しめたいのだ」と応えました。

１９８５年、１６年の労働による矯正という刑を宣告されてから２６年後、強制労働に絶え続け生き抜いたアデは無事釈放され、後にインドに亡命。

関連リンク（ダライ・ラマ法王日本代表部事務所）
　　アデ・タポンツアンさんによる講演 
　　アデ・タポンツアンさんへの質問
　　アマ・アデ　インタビュー