◆ ゾンビ 新世紀完全版

解る人には解る、名作中の名作、ホラー映画の金字塔というべき「ゾンビ」の究極仕様のＤＶＤボックスが発売されました。

アメリカとイタリアが半分ずつ資本を出して作られた都合上、アメリカ公開版とアメリカ以外での公開版が存在し、さらに未公開部分を追加編集されたディレクターズカット版という３バージョンが存在するのですが今回のＤＶＤボックスは３バージョン収録は当然ながら３バージョンとも５．１チャンネルのワイドスクリーンという完全なものでした。

これだけでも過去には発売されていないのですが今回はさらにＴＶ放映時の吹き替え音声が収録され、さらにＴＶ放映時にカットされて音声が存在しない部分は新たに録音され、ＴＶ放映のなかったディレクターズカット完全版は主役の２人が同じ声優で全編日本語が新録されています。

それ以外にもファンにはたまらない特典がぎっしりと詰まっていました。

少々高価だと思いましたが買って損はなかったと満足できる内容でした。

◆ 悪夢のエレベーター

俳優の堀部圭亮さんが初監督を務めたという映画「悪夢のエレベーター」を観ました。

エレベーターのトラブルで閉じ込められた４人の男女が、結局は救助を待つしかないという状況になりお互いの過去を話し始めるが、実はトラブルではなく仕組まれたものだったという展開で、最後には意外な結末が待っているというストーリーです。

全体に地味で好みが分かれそうな作品ですが、俺的には好きな作品です。

◆ ツォツィ

　行った事がないので実情は知りませんが治安が悪いので有名な南アフリカのヨハネスブルクが舞台となっていて、そこで生きているスラムの少年ツォツィが主人公として描かれています。

　貧困によって荒れた生き方しかできない主人公は、金を得るために平気で殺人も犯すのですが、あるとき仲間と喧嘩して一人で街をぶらついているときにたまたま目に付いたセレブの黒人の車を奪います。
　車の運転が出来ないツォツィは事故を起こし車を棄てて家に帰ろうとしますが、車の後部座席に赤ちゃんが乗っていた事に気づきます。

　赤ちゃんなんかとは全く縁の無い生活を送っていたのになぜかツォツィは赤ちゃんを連れて帰ってしまいます。

　そしてツォツィは次第に人間らしさを取り戻してくる・・・といった流れです。

１００分くらいの短い映画でインディペンデントな匂いが強い映画で、突っ込みどころもいくつかありましたが全体としてとにかく良い映画でした。