日本を南に4100km行ったところにある国・パラオ共和国。
この国の事を知ってる日本人は多くは無いと思います。
パラオは1885年にスペインの植民地になり、1899年にはスペインからドイツへ売却。
そして1914年には第一次世界大戦にて日本軍が占領し、パリ講和条約によって日本の委任統治領となりました。
1944年にはアメリカの攻撃により日本軍が撤退し、1949年に国連の委託でアメリカの信託統治領となり、1981年にパラオ共和国、自治政府が誕生。
1994年に独立し国連に加入しました。
大雑把に、スペイン、ドイツ、日本、アメリカに統治されたという歴史を持っています。
パラオは現在、人口約2万人という小さな国です。
このパラオの国旗は、日本の国旗・日の丸と良く似ています。
↓これがパラオの国旗です。

この国旗は、パラオ国民に広く公募した後に選考委員会によって決定されたという経緯を持っていますが、選考委員会では「日の丸に似ている」という事で人気が集中したそうです。
そしてこの国旗の意味は、水色は海をあらわし黄色が月をあらわしています。
月というのは自力では光る事ができず、太陽によって光っているんだという意味があり、月が僅かに左にずれているのは日本と同じでは申し訳ないという気持ちを表しているそうです。
パラオで現在も使われている最高裁判所や、各地の学校は日本が統治時代に建てた物です。
アメリカの統治時代にパラオで使われていた歴史の教科書には、日本人によるパラオ人虐殺事件が載せられていたようですが、パラオの独立以降は「こんな話はでっちあげだ」と日本統治時代を知るパラオの人たちの手で削除されました。
でも、パラオの教科書は日本の統治時代を賛美しているのではなく、冷静な目で史実を伝えようとしています。
例えば・・・
「日本人は体罰を使って非常に厳格な”しつけ”を行ったが、お陰で一年生で九九を暗記することができた」
「労働はきつく給料は安かった、労働時間は午前6時から午後5時までで、1時間半の昼食休憩があり、週6日間働いた」
「1年半働くと、7日間の一時帰休と永久就職の保証が与えられた。15歳以下の者は雇用されなかった」
と日本統治時代を証言する内容が記されています。
教科書問題で揉める日本に対し、パラオの大統領が「新しい歴史教科書をつくる会」宛てに出したコメントを紹介します。
「日本国民と日本人が『どの民族も例外なく持っている自国の正史を回復すべく』努力している活動を支持します。この活動が実を結ぶ事は、日本の未来の世代をして、偉大なる自国の歴史、伝統、文化に目を見開かせることに積極的な貢献をなすだろう」
ついでながら、パラオに建設された韓国製の橋(KBブリッジ)が9年で崩壊し、後に日本がODAで再建した橋を紹介します。
↓橋の写真が見れます。
パラオKBブリッジ@韓国製 半年で崩壊
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